Apparatus Overview(装置の概要)

 バイオトイレBio-Luxは、し尿を処理するために考案された機械装置で、水を使わず普通のオガクズを活用するため、下水道施設が不要で設置費用が経済的断水にも強く災害時に最適使用済みのオガ屑は有機肥料として利用できるといった優れた特徴を持っています。し尿の成分の90%~98%は水という点に着目し、し尿の水分を蒸発させることができれば、し尿量を大幅に減容すると考え、し尿特有の匂いを出さずに水分の蒸発を効率よく促進するオガクズを採用。このオガクズの特徴をより高めるため温度・酸素・水分の3つの条件を効果的に与えた機械装置がバイオトイレBio-Luxです。

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Exchange time of Sawdust(オガクズの交換時期)

 投下されたし尿は、蒸発と分解で消滅したように見えますが、し尿の残渣物である無機成分は、微粉状態でオガクズ中に付着して残ります。オガクズはやがて、目詰まり状態となり臭いも出てくるので、その時がオガクズの交換時期となります。このオガクズ交換は年に2~3回程度で済み、し尿やオガ屑といったやっかいな廃棄物を資源として活用できるためコストパフォーマンスにも優れています。また、蒸発や分解に特別な菌は使用しておらず、使用方法は普通のトイレと同じです。

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Comparison between Flush toilet and Bio Toilet"Bio-Lux"(水洗トイレとバイオトイレ「バイオラックス」の比較)


比較項目 水洗トイレ バイオトイレ「Bio-Lux」
装置概要 し尿を水で薄めて流す方式で、水で流し下水処理場まで運び処理。 整備は国策。 現在は法律にない非水洗トイレで、水を使わない為、し尿の処理汚水が 出ない、し尿の処理装置を備えた独立完結方式の乾燥トイレ。
独 創 性 水を使って処理。設置場所には水道管が必要。 断水時には使用不可。し尿が目の前から流れ快適。 下水処理場まで水で運び処理。ウォシュレット。 水を必要としない。独立完結方式なので設置が容易。 断水時にも使用可能(災害時に強い)。 普通のオガクズを活用。水分を蒸発させ乾燥。ドライレット。
性  能 し尿に混じった処理水の浄化に浄化装置が必要で、無機成分である窒素、 燐酸、カリウムを水から分離することは難しく、下水処理場は高性能の 浄化設備を備えている。 し尿量を蒸発と分解で消滅状態まで小さくできるので、 処理が比較的容易。し尿は消滅したようにも見えますが、 し尿に含まれていた肥料分は残渣としてオガクズに付着し 残っているため、有機肥料として活用できます。
経 済 性
(維持管理)
設置コストと共に、設置後のランニングコストも高額。 ランニングコストの大半は下水道の配管の定期的、緊急的な 交換と、管内洗浄の費用です。 普通のオガクズを使用しているので、1年に2~3回程度の オガクズ交換作業が必要。設置個所に電気とオガクズが あれば良く、し尿処理を目的とするコストは比較にならない ほど安価。
将 来 性 「水不足、水の環境問題」に加え、水管路を入れ替えするための 上下水維持管理費用の捻出が自治体の課題。 「水がない、お金もない」という現実もあります。 し尿処理に「水を使わない」をキーワードとしており、 「断水時に強い」、「環境トイレにやさしい」として、 国内外に広まっています。配管も不要で、費用や水環境の面からも 将来性があります。
そ の 他 水洗トイレの復旧率は、文明のバロメーターでしたが、 21世紀のし尿処理方法としては最適ではなく、必要最小限度の 普及が望ましくなってます。 地球上の水で動植物が利用できる水量は、全体の0.01%と報告 されてます。「限りある水の有効な活用」が必須課題で、 普及拡大が望まれます。

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Construction site for bio-toilet "Bio-Lux" GK type specification sheet (バイオトイレ工事現場用 Bio-Lux GKタイプ 諸元表)


実際のバイオトイレの写真です。

G K M - 2 2
1,250mm
奥行き 1,850mm
高 さ 2,500mm
重 さ 890kg
電 源 AC100V
ヒーター 25W×12本
モーター 100W
オガクズ量 0.22m3
使用目安(1日) 約30~40回

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